MRIとは
MRI検査は、磁気と電波を用いることで、体内の水分まで確認することができます。骨などを撮影する時に有効となれるCT検査とは異なり、細胞の変化を観察することに有効といわれています。検査のときの騒音や検査時間に懸念がありましたが、現在、MRIの進展により騒音の軽減や検査時間の短縮がなされ、より高画質の画像を撮影できるように変化しています。
MRI検査で確認することができる疾患
当院のMRI検査
当院では、整形外科の分野において最適なMRIを導入しています。従来の閉鎖的なトンネル構造ではなく、開放的なデザインのMRIを使用しておりますので、閉所恐怖症の方々にも安心して受けていただけます。お子様や付き添いの方々も検査中に顔を見ながら検査を受けていただけます。通常のMRIよりも騒音が少ないのも特徴です。
また、整形外科の領域に特化した専用のMRIを使用おり、各部位ごとに適切なコイルを使用することで、必要な画像を高品質に撮影することが可能です。
MRI検査の流れ方
MRI検査は、問診で医師がMRI検査を行う必要性が高いと判断した場合に実施されます。すでに予約されている患者様を優先的にご案内していますので、ご理解のほどお願いいたします。
1受付
当院へ初めてお越しになる方は、受付に健康保険証と、お持ちであれば紹介状を提出しましょう。
2診察
患者様の状態を確認するために、医師が診察を行います。MRI検査は、順番にご案内をさせていただきます。
3MRI検査前の問診票
MRI検査を受ける前に、問診票を記入しましょう。
4着替え
更衣室で検査着に着替えましょう。MRI検査を安全に受けていただくために、ご協力をお願いいたします。
5検査
検査室でMRI検査を受けましょう。検査にかかる時間は、30分を目安にしましょう。ただし、撮影する箇所やMRI検査の目的、条件によっては、30分以上かかる場合があります。
6結果
MRI検査を受けた当日に、検査結果を説明させていただきます。時間の関係で、日にちを改めて説明させていただく場合もあります。
よくある質問について
MRI検査中に眠っていても大丈夫でしょうか？
正確に画像を撮影するために、検査中は体を動かさないように心がけましょう。また、検査の内容次第で、撮影中に息を止めるなどの指示が出されることがあります。ご協力をお願いいたします。
どのくらいのサイズの腫瘍であれば、MRI検査で見つかりますか？
数ミリ程度の腫瘍が見つかったケースもありますが、MRI検査の種類や撮影するときの条件によって異なります。
MRI検査を受けられないケースもありますか？
MRI検査は、磁場の中で行っています。下記の項目に当てはまる場合は、院内スタッフにあらかじめ伝えておきましょう。
MRI検査を受けていただけないケース
- 体の中に人工内耳を埋め込んでいる
- 体の中に心臓ペースメーカーを埋め込んでいる
- 体の中に電子電機部品を埋め込んでいる
- 妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある(MRI検査を行ったときに、胎児にどのような影響を与えるのか分かっていません)
- MRIの入り口付近に体が入りきらない、コイルの中に検査したい箇所が入りきらない
MRI検査を受けていただけない可能性が高いケース
- 目に金属が含まれているモノを入れている、もしくは入っている可能性がある
- 歯列矯正を行っている
- インプラントを埋め込んでいる
- 毛が増えるパウダーを使用している
- 体の中にタトゥーを入れている
- 心臓にステントなどを埋め込んでいる
- 人工弁の手術を受けたことがある
- 体の中に避妊リングを埋め込んでいる
- 体の中に針金や脳動脈瘤クリップ、人工関節などを埋め込んでいる
- 閉所恐怖症の方、狭い空間にいることが苦痛に感じる
- MRI検査を受けて、体調が悪くなったことがある
(当院のMRI検査は開放的な構造になっていますが、閉所恐怖症の患者様の中には、検査を受けられないことがあります。心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。)
MRI検査室に持ちこんでいただけないモノ
- ピアスやネックレスなどの貴金属アクセサリー
- ブラジャーなどの下着に金属が付いている
- ヒートテックなどの防寒効果のある肌着
- 衣服にファスナーやベルトが付いている
- カラーコンタクトレンズ
- カイロやエレキバン
など
MRI検査を受けられない場合は、他の検査を受けることができますか？
当院でエコー検査を受けていただくか、他のクリニックでCT検査を受けていただくことができます。
MRI検査を受ける前に、気をつけておいたほうが良いことはありますか？
検査前は、下記の項目に気をつけて過ごしましょう。
- 午前中に検査を受ける予定があるときは、朝食を抜きましょう。
- 午後に検査を受ける予定があるときは、昼食を抜きましょう。
- マスカラや濃いアイシャドー、ラメ入りのネイル用品などは、金属物が含まれている可能性があります。正確な画像を撮影できなかったり、検査中に熱をもつことがあるため、メイクは落としてください。
- 金属物が付いている下着の着用を避けましょう。
MRI検査にかかる費用
| 1割負担 | 3割負担 | |
| MRI検査 | 1,500円程度 | 5,000円程度 |
※上記以外に診察代がかかります。