人工関節外来

当院の人工関節専門外来

当院では、股関節と膝関節における人工関節置換術を行っています。人工関節を入れることにより痛みが改善されやすいため、我が国では、人工関節置換術が用いられる機会が多くなったといわれています。人工関節を入れる適切な位置や角度を判断することで、歩行できるようになるまで回復できる可能性があります。股関節における人工関節置換術と、膝関節における人工関節置換術では、それぞれ手術のときに気をつけるポイントが異なります。当院では、経験豊富な医師が高度な技術で手術を行っています。患者様の骨格や靱帯の位置を考えて、適切な位置に人工関節を入れていきますので、ご安心ください。また、神経損傷や肺動脈塞栓症、血管損傷、感染症などの合併症のリスクを軽減できるように心がけています。手術の後は、柔道整復師が行うリハビリテーション療法を受けていただくことができます。患者様が日常生活や仕事に支障が出ないように、回復状況を確認していきます。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

膝関節について

太ももの骨大腿骨(だいたいこつ)とすねの骨脛骨(けいこつ)、太ももの筋肉大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、膝蓋骨(しつがいこつ)が合わさったものを股関節といいます。すべての骨の表面は、軟骨で保護されています。柔らかく弾力性が高いため、クッション機能を果たしているといわれています。太ももの骨とすねの骨の間には、関節へのダメージを防いでいる半月板が存在しています。そのため、関節リウマチや変形性膝関節症にかかってしまうと、痛みを生じやすいです。膝を曲げたり、伸ばしたりできるようになるのは、すねの骨の上を太ももの骨が前後に転がっていることが関係しているといわれています。

股関節について

球関節ともいわれていますが、ボールのような太ももの骨の丸い骨頭と、受け皿のような骨盤の臼蓋(きゅうがい)が合わさったものを股関節といいます。腱や筋肉で周りが覆われていて、太ももの骨の丸い骨頭と骨盤の臼蓋の表面は、軟骨で保護されています。股関節の強度が高くなるため、体を動かしたときに安定感を得られやすくなります。関節リウマチや変形性膝関節症にかかってしまうと、痛みを生じやすい傾向があります。

肩関節について

ボールのような上腕骨頭と、受け皿のような関節窩が合わさったものを肩関節といいます。肩を動かすことにより、上腕骨頭と関節窩がこすれてしまうといわれています。肩関節は、軟骨や腱、筋肉で周りが覆われています。肩関節の強度が高くなるため、体を動かしたときに安定感を得られやすいのが特徴です。関節リウマチや変形性肩関節症、広範囲腱板断裂性関節症にかかってしまうと、激しい痛みを生じやすい傾向があります。他にも、炎症や腫瘍、ケガなどによって痛みを生じることがあります。

人工関節置換術について

人工関節を入れるためには、本来、必要とする機能が果たせなくなった関節を取り除く必要があります。人工関節置換術には、すべて置き換えるものと部分的に置き換えるものがあります。適用できる箇所は、肩関節や肘関節、足関節、股関節、膝関節などの広範囲にわたりますが、股関節や膝関節に用いることが多いといわれています。関節の機能を回復させたり、痛みを軽減できる効果を期待できます。ただし、合併症のリスクがあるため、注意が必要です。当院では、患者様に手術の内容や合併症について、丁寧な説明を行うことを心がけています。患者様の状態や年齢、生活状況、重症度合いにより、人工関節置換術を行うかを判断させていただきます。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

【当院の人工膝関節置換術の特徴】

  1. 全ての手術を、経験が豊富で手術に習熟した人工関節チームが担当します。さらに、術前から術後まで一貫したリハビリテーションを、連携のとれたリハビリテーションチームが担当します。術前から社会復帰まで連続した治療を致します。手術を受けた方は、概ね術後2週間で退院されて居ます。
  2. それぞれの方の骨格や靱帯バランスに応じたオーダーメイド人工関節置換術(Patient Specific Instruments)を行って居ます。機能的に最適な人工関節の設置と手術時間の可及的な短縮を達成して居ります。
  3. 長期にわたる人工關節の保守・保全を目的とした術後指導を行って居ります。人工関節置換術の効果を最大限に引き出すために必要な術後リハビリテーションや、感染症を回避するための術前・術後の歯周病管理指導を行って居ます。
  4. 昭明會は有床(19床)クリニックを核とした整形外科専門の医療法人グループです。したがって、手術を受ける方々の病状、或は術後の回復状況に、個別に対応するオーダーメイド医療を致します。

明會専門外来

昭明會は脊椎手術と人工関節置換術を得意とする医療機関です。本院である大谷田整形外科に、➀脊椎専門外来と➁人工関節専門外来を設置して居ります。昭明會では、それぞれの専門外来を担当して居る医師が手術をも担当することで、術前から術後まで一貫した医療を提供して居ります。

➀脊椎専門外来

頸椎疾患から腰椎疾患まで脊椎脊髄疾患を広く診療して居ります。脊椎脊髄病疾患の本態は、脊髄および神經根といった神經組織への圧迫です。したがって、脊椎脊髄疾患に対する手術は、圧迫因子の除去(除圧)を主目的とします。圧迫因子が大きく除圧の際に脊椎(骨格)の安定性を損なう可能性が高い場合や、既に脊椎の不安定性が神經組織へ障害をもたらして居る場合、脊椎の不安定性が甚だしい腰痛の原因となって居る場合は、除圧術に加えて固定術が必要となります。脊椎脊髄疾患に対する手術は神經の極めて近傍で行うので、熟達した技術と的確な術中判断が要求されます。昭明會では、經驗が豊富で手術手技に精通した脊椎外科チームが手術を担当し、合併症(血管・神經損傷、感染症、肺動脈塞栓症)の危険性を最小化し且つ手術の効果(除圧)を最大化するために、手術を受ける方の個別的な骨格や日常生活スタイルを考慮して最適な手術を施行致します。術後リハビリテーションに於いては、頸椎では頸椎特有の、腰椎では腰椎特有の生体力学的特性を熟知したリハビリテーション担当技士が、可及的早期の社会復帰を目指して、日々の回復状況を評価しつつ、それぞれの方に最適なリハビリテーションを行います。

頸椎手術の対象となる疾患は、

  1. 頸椎椎間板ヘルニア
  2. 頸椎後縦靭帯骨化症
  3. リウマチ性脊椎炎

腰椎手術の対象となる疾患は、

  1. 腰椎椎間板ヘルニア
  2. 腰部脊柱管狭窄症
  3. 腰椎すべり症
  4. リウマチ性脊椎炎

上記疾患の初期には保存治療(薬物療法と理学療法)が選択されますが、進行してしまった場合には脊椎手術がしばしば必要となります。
昭明會では、学術的知見や手術手技を更新する事で、より優れた医療の提供に努めて居ります。詳細については、担当医に御相談ください。

➁人工関節専門外来

股関節および膝関節の人工関節置換術を行って居ります。人工関節の長所は疼痛がほぼ無くなる事(除痛)であるが故に、近時、本邦に於いて人工関節置換術は急速な普及をみるに到りました。ただし、歩行能力を回復するためには、手術の際に個々の方の解剖学的特徴を踏まえながら生体力学的に最適な位置・角度に人工関節を設置する事が必要です。すなわち、人工股関節には人工股関節特有の、人工膝関節には人工膝関節特有の手術中の留意点があります。昭明會では、經驗が豊富で手術手技に精通した人工関節チームが手術を担当し、合併症(血管・神經損傷、感染症、肺動脈塞栓症)の危険性を最小化し且つ手術の効果(除痛)を最大化するために、手術を受ける方の個別的な骨格や靱帯バランスを考慮して最適な位置に人工関節を設置致します。同様に術後リハビリテーションに於いても、股関節には人工股関節特有の、人工膝関節には人工膝関節特有の留意点があります。術後リハビリテーションは、人工関節の生体力学的特性を熟知したリハビリテーション担当技士が、可及的早期の社会復帰を目指して、日々の回復状況を評価して、それぞれの方に最適なリハビリテーションを行います。

人工股関節置換術の対象となる疾患は、

  1. 変形性股関節症
  2. 大腿骨骨頭壊死症
  3. リウマチ性股関節炎
  4. 急速破壊性股関節症

人工膝関節置換術の対象となる疾患は、

  1. 変形性膝関節症
  2. 大腿骨顆部骨壊死症
  3. リウマチ性膝関節炎

上記疾患の初期には保存治療(薬物療法と理学療法)が選択されますが、進行してしまった場合には人工関節置換術がしばしば必要となります。
昭明會では、学術的知見や手術手技を更新する事で、より優れた医療の提供に努めて居ります。詳細については、担当医に御相談ください。